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今週のお惣菜|〈爽やかカツオ出汁 〉冬瓜の冷んやりとろーり煮

今年の夏は酷暑で身体が溶けてしまいそう。食事の準備もなるべく火を使わずに済ませたいもの。でも野菜はしっかりとりたいですよね。

今回は冬瓜の冷んやりした煮ものです。出汁は香り高く、ちょっと酸味のあるのカツオ出汁がベース。冬瓜のほのかな甘みを引き立てます。出汁がじんわり染み込み口の中でとろーりトロける翡翠色の冬瓜。針生姜がキリッと味のアクセントに。

冬瓜は身体の熱を冷ましてくれたり、利尿効果がありむくみをとってくれる作用があります。食物繊維やビタミンCも豊富、便秘や美肌にも良い優秀なお野菜です。

美味しく食べて健康維持も一緒にしてしまいましょう!

This Week’s Side dish:
Refreshing Bonito Dashi|Chilled and Melty Winter Melon Stew

This summer has been scorching hot, and it feels like our bodies are melting away. We want to prepare meals without relying too much on heat. However, we still want to make sure we get enough vegetables. That’s why we have prepared a chilled stew featuring winter melon.

The broth is made with fragrant and slightly acidic bonito dashi, which enhances the subtle sweetness of the winter melon. The broth seeps into the winter melon, creating a jade-colored dish that melts in your mouth. The addition of thinly sliced ginger adds a refreshing accent to the flavor.

Winter melon helps to cool down the body heat and has diuretic properties that can reduce swelling. It is also rich in dietary fiber and vitamin C, making it an excellent vegetable for relieving constipation and promoting healthy skin.

Let’s enjoy its delicious taste while maintaining our health!

今週はデザートもご用意しています♪

レモンシロップでいただく 宇治抹茶のふわとろムース

お食事の後にちょっと甘いものがあったら…楽しいですよね〜♪ふとそんなことを思いつき今回初めてスイーツをご用意させていただきました。

宇治抹茶をたっぷり使った大人のムースです。ひと口食べれば宇治抹茶の香り高さにウットリ。ふわふわのムースは淡雪のように舌の上でとろけます。

豆乳と生クリームを使っていますのでコクがありながらもアッサリした上品な仕上がりです。

シロップは搾りたてのレモン果汁を使用。果肉も入った果汁は爽やかなレモンの香りに目が覚めるよう。これを抹茶ムースにかければまた新しい味が。

抹茶とレモンは相性バツグン!まずは抹茶ムースを味わって、それからレモンシロップをかけていただくとふたつのお味が楽しめます♬。

暑さが続く中、冷たくてのど越しのよいムースでお食事が楽しくなりますように!

〈心治郎が作るお惣菜シリーズ〉はメニュー週替わりで販売中です。お求め・お問い合わせは、各エリア担当職人までお願いいたします。

心治郎-SHINJIRO-

1980年生まれ。北海道出身。
19歳で飲食業界に入り21歳の時に調理師免許を取得。
和食を中心に研鑽を積み、調理・販売・メニュー提案・新店舗の立ち上げなど様々な業務に携わる

人が笑顔になる食卓を目指して

飲食店を営む両親の下育った私にとりまして、料理は物心ついた時から生活の一部でした。親が調理をしながらカウンター越しに楽しそうに語らう姿が私の原体験といえます。
店の仕込みや祭りの出店などを手伝ううちに、いつの間にか自分でも玉子焼きやホットケーキを作るようになっておりました。今思えば、料理の楽しさはもちろんのこと、自分が作ったものを食べた人が笑顔になることに喜びを感じていたのだと思います。「心を込めて作った料理」と「人の笑顔」はいつも一緒でした。
飲食業の道に進んだのもそうした自然の流れの一環でした。しかし、仕事として本格的にやり始めますと楽しいことばかりというわけにはいきません。料理長の厳しい指導に挫けそうになったこともありました。しかし、そのような中でも不思議と料理への情熱は増すばかりで、次第に、料理長の厳しさの奥にある想いに気づくようになりました。そして、それと比例するように、技術のみならず、人間的にも磨かれていくのを感じるようになりました。気がつけば、両親のように調理をしながらお客様と笑顔を交わすようになっている自分がおりました。
私自身、家庭を持ち、子どものために料理を作るようになりますと、その意味づけは一段と深まりました。この食事が健康な身体を作り、感性や情緒を育む・・・そのように思いますと「何を」「どう」調理すべきかが私の中でより一層明確になってきたのです。
まずは「素材」。日本人の体質に合う魚・野菜を主軸とすること。そして、その素材は新鮮で、素材そのものの力強い味を持つものであること。
次に「味付け」。優れた素材の旨みを活かすものであること。旨味調味料ではなく昆布や椎茸を基本とした出汁に拘る。
そして「盛り付け」。日本の豊かな四季を感じるような彩により、食卓に華を添えるものであること。
この三点を満たした料理を前に、人が笑顔になる食卓が私の目指すところです。
料理の道には「これで良い」というゴールはございません。どなたかの人生のひとときに一輪の花を咲かせることができますよう、日々精進を重ねて参ります。