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今週のお惣菜|鰹だしの利いた蛸と天然若布の酢の物

利尻昆布と特上の鰹節で丁寧に出汁をとり、風味豊かに仕上げました。蛸は蛸の名産地岡山県下津井の茹で蛸を使用。若布は天然の鳴門若布。肉厚で香り高いのが特長です。それぞれの素材の旨味をお感じいただける上品な味わいをぜひ!(スタッフは試食の時お出汁も残らず頂いてしまいました♪)

〈心治郎が作るお惣菜シリーズ〉はメニュー週替わりで販売中です。お求め・お問い合わせは、各エリア担当職人にまでお願いいたします。

心治郎-SHINJIRO-

1980年生まれ。北海道出身。
19歳で飲食業界に入り21歳の時に調理師免許を取得。
和食を中心に研鑽を積み、調理・販売・メニュー提案・新店舗の立ち上げなど様々な業務に携わる

人が笑顔になる食卓を目指して

飲食店を営む両親の下育った私にとりまして、料理は物心ついた時から生活の一部でした。親が調理をしながらカウンター越しに楽しそうに語らう姿が私の原体験といえます。
店の仕込みや祭りの出店などを手伝ううちに、いつの間にか自分でも玉子焼きやホットケーキを作るようになっておりました。今思えば、料理の楽しさはもちろんのこと、自分が作ったものを食べた人が笑顔になることに喜びを感じていたのだと思います。「心を込めて作った料理」と「人の笑顔」はいつも一緒でした。
飲食業の道に進んだのもそうした自然の流れの一環でした。しかし、仕事として本格的にやり始めますと楽しいことばかりというわけにはいきません。料理長の厳しい指導に挫けそうになったこともありました。しかし、そのような中でも不思議と料理への情熱は増すばかりで、次第に、料理長の厳しさの奥にある想いに気づくようになりました。そして、それと比例するように、技術のみならず、人間的にも磨かれていくのを感じるようになりました。気がつけば、両親のように調理をしながらお客様と笑顔を交わすようになっている自分がおりました。
私自身、家庭を持ち、子どものために料理を作るようになりますと、その意味づけは一段と深まりました。この食事が健康な身体を作り、感性や情緒を育む・・・そのように思いますと「何を」「どう」調理すべきかが私の中でより一層明確になってきたのです。
まずは「素材」。日本人の体質に合う魚・野菜を主軸とすること。そして、その素材は新鮮で、素材そのものの力強い味を持つものであること。
次に「味付け」。優れた素材の旨みを活かすものであること。旨味調味料ではなく昆布や椎茸を基本とした出汁に拘る。
そして「盛り付け」。日本の豊かな四季を感じるような彩により、食卓に華を添えるものであること。
この三点を満たした料理を前に、人が笑顔になる食卓が私の目指すところです。
料理の道には「これで良い」というゴールはございません。どなたかの人生のひとときに一輪の花を咲かせることができますよう、日々精進を重ねて参ります。