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今週のお惣菜|鶏の濃厚出汁 とろとろ茶碗蒸し

柔らかな卵生地と鶏出汁の深く甘みのある、濃いけれど優しい味わいがたまらなく美味しい茶碗蒸しです。
出汁は宮崎県産鶏肉、北海道産利尻昆布、血合を抜いた特上鰹節でとった濃厚な出汁。

この出汁で具材を炊くひと手間が具材の鶏肉や海老、椎茸の美味しさを引き出しています。また、出汁と卵のバランスに拘りとろとろの食感に仕上げました。高級蒲鉾の旨味、生椎茸、三つ葉の香りとともに、濃厚な出汁ととろける舌触りをお楽しみください。

*蒲鉾はグチが主原料の高級蒲鉾を使用しています。

【温め方】

  • 茶碗蒸しの蓋を少しずらします。
  • 鍋に容器の1/3の高さまで水を注いで火にかけ、沸いてきたら①を入れます。
  • 鍋に蓋をして7分ほど弱火で加熱すれば出来上がりです。

〈心治郎が作るお惣菜シリーズ〉はメニュー週替わりで販売中です。お求め・お問い合わせは、各エリア担当職人にまでお願いいたします。

心治郎-SHINJIRO-

1980年生まれ。北海道出身。
19歳で飲食業界に入り21歳の時に調理師免許を取得。
和食を中心に研鑽を積み、調理・販売・メニュー提案・新店舗の立ち上げなど様々な業務に携わる

人が笑顔になる食卓を目指して

飲食店を営む両親の下育った私にとりまして、料理は物心ついた時から生活の一部でした。親が調理をしながらカウンター越しに楽しそうに語らう姿が私の原体験といえます。
店の仕込みや祭りの出店などを手伝ううちに、いつの間にか自分でも玉子焼きやホットケーキを作るようになっておりました。今思えば、料理の楽しさはもちろんのこと、自分が作ったものを食べた人が笑顔になることに喜びを感じていたのだと思います。「心を込めて作った料理」と「人の笑顔」はいつも一緒でした。
飲食業の道に進んだのもそうした自然の流れの一環でした。しかし、仕事として本格的にやり始めますと楽しいことばかりというわけにはいきません。料理長の厳しい指導に挫けそうになったこともありました。しかし、そのような中でも不思議と料理への情熱は増すばかりで、次第に、料理長の厳しさの奥にある想いに気づくようになりました。そして、それと比例するように、技術のみならず、人間的にも磨かれていくのを感じるようになりました。気がつけば、両親のように調理をしながらお客様と笑顔を交わすようになっている自分がおりました。
私自身、家庭を持ち、子どものために料理を作るようになりますと、その意味づけは一段と深まりました。この食事が健康な身体を作り、感性や情緒を育む・・・そのように思いますと「何を」「どう」調理すべきかが私の中でより一層明確になってきたのです。
まずは「素材」。日本人の体質に合う魚・野菜を主軸とすること。そして、その素材は新鮮で、素材そのものの力強い味を持つものであること。
次に「味付け」。優れた素材の旨みを活かすものであること。旨味調味料ではなく昆布や椎茸を基本とした出汁に拘る。
そして「盛り付け」。日本の豊かな四季を感じるような彩により、食卓に華を添えるものであること。
この三点を満たした料理を前に、人が笑顔になる食卓が私の目指すところです。
料理の道には「これで良い」というゴールはございません。どなたかの人生のひとときに一輪の花を咲かせることができますよう、日々精進を重ねて参ります。