
色をかさね、味をかさねる——
季節の彩り、素材の旨み、職人の手しごと。
五つの彩が静かに寄り添う小さな押し寿司。
それが、「いろかさね」です。
脂ののった小肌を丁寧に酢締めする。
活けの蟹から出汁を取り、身を和える。
天然の真鯛を香ばしく炙って桜の香りをまとわせる。
昆布締めと煎り酒で天然生本鮪の旨みに奥深さを与える。
自家製の塩麹で漬け込み、発酵の力で旨みと甘みを最大限に引き出す——
どれもが、素材にまっすぐ向き合い、手間を惜しまず仕上げたひと品です。
一口サイズだからこそ、見た目も味も、繊細なバランスが命。
重くないのに満ち足りて、静かな幸福感を届けてくれます。
たとえば、晩酌の締めに。
大切な人を迎える日の、食卓の彩りに。
軽やかな昼食、甘くない贈り物、小さなご褒美のひとときにも。
暮らしの中のさまざまな場面で、心にふわりと寄り添う小さなごちそうです。
〈いろかさね〉は、リキッド冷凍によって、できたての美味しさをそのままキープ。
流水解凍するだけで、いつでも手軽に本格的な味をご堪能いただけます。
目でときめき、舌で和らぎ、余韻がたゆたう。
ひと口から始まる美味の物語をお楽しみください。
セット内容のご紹介
「いろかさね」は一袋に五種の押し寿司がひとつずつ入っています。
銀煌く〆小肌

昔ながらの製法で丁寧に酢締めした、脂ののった小肌を主役に据えた一口押し寿司です。
天塩(あましお)で余分な水分を抜き、りんご酢のみで締めるというシンプルな工程は、素材の良さに自信があるからこそ。小肌本来の旨みがふわっと口に広がり、後味は軽やかで爽やかです。
酢飯の上には、国産生姜のガリを細かく刻んで散らし、シャキシャキとした食感と爽快なアクセントを添えました。
シンプルながら奥深い味わいをぜひお楽しみください。
出汁薫る淡雪蟹

活けのズワイ蟹を天塩で下処理し、じっくりと蒸し上げたあと、丁寧にほぐした身を使用。
さらに、香ばしく炙った蟹殻から抽出した“蟹塩出汁”を加え、身の一つひとつに旨味と香りをまとわせています。
ふんわりとほぐした蟹の身は、まるで新雪のようにやわらかく、口に入れた瞬間にほろりとほどけ、芳醇な甘みがふわりと広がります。
酢飯と織りなすその味わいは、淡麗でありながらも奥深く、まさに“蟹の真髄”と呼ぶにふさわしい贅沢な一口。
余計な装飾を加えず、素材と出汁だけで仕立てるからこそ生まれる、静かな感動があります。
他では味わえない、知る人ぞ知る蟹の極みをご堪能ください。
桜咲く炙り真鯛

天然の真鯛を三枚におろし、身を引き締めるために天塩を丁寧に施した後、皮目だけを香ばしく炙り、ふっくらとした旨みを閉じ込めました。
その上に、香り高い桜葉の塩漬けは筋を丁寧に取り除いて刻み、全体にそっとあしらいました。
さらに、塩抜きした桜の花をひとつひとつ手作業で飾ることで、華やかさと季節感を添えています。
酢飯の酸味と真鯛の繊細な甘み、そして桜のほのかな塩味と香りが見事に調和し、口に含むと春の情景がふわりと広がるような感覚をもたらします。
見た目の美しさだけでなく、味わいにも品格と奥行きを感じさせる、まさに雅な押し寿司です。
赤の雅 煎り酒本鮪

天然の生本鮪の赤身を使用し、まずは昆布で締めて旨みと深みを引き出します。
そこへ、日本酒に梅干と鰹節を加えて煮詰めた、江戸時代から伝わる伝統調味料「煎り酒」をまとわせ、赤身の酸味とやわらかく調和するよう、やさしく味を調えました。
塩味は控えめながら、芳醇な香りがふわりと立ち、煎り酒ならではのまろやかさが、赤身の旨みをそっと包み込みます。
酢飯と合わせて押し寿司に仕立てることで、旨みと香りが一体となり、和の美味しさがひと口にそっと広がります。
香味たゆたうつつじ色プレミアムヤシオマス

栃木県の清らかな水で育まれた、希少なプレミアムヤシオマスを使用。
まずは天塩で下漬けし、さらに生塩麹に丁寧に漬け込む“重ね漬け”によって、旨みとコクをじっくりと引き出しました。 この手間を惜しまぬ工程から、とろけるような食感と、麹ならではの穏やかな甘みと香りが生まれます。
酢飯の上には刻み葱を散らし、塩麹の香味と青葱の爽やかさが織りなす、奥行きある味わいを演出。
仕上げに別添の“特製葱塩麹ソース”をかけることで、ひと口ごとに香りがたゆたうように広がり、味の変化をお楽しみいただけます。
“発酵の魔法”が生み出す、贅沢なひと品です。
お召し上がり方
☆解凍時間は目安です。水温により前後しますので、様子を見ながら調整してください。
このひと手間で、寿司を崩さず綺麗に取り出せます。
5分置くことでより確実に解凍され、食感がよくなります。


ご注文はエリア担当職人へ直接、または下記オンラインショップから

